仏教に関するFAQ

仏教の教えを簡単におしえてください。


仏教は時間的には2500年を超える歴史があり、空間的には世界に広く伝わっている教えです。したがって、簡単に説明しようとすればするほど、大切なことから遠ざかってしまうこともあります。
ここでは、仏教という宗教を理解するときに、ほんの入り口となるようなことを記載したいと思います。

仏教は今から2500年前、インドで活躍されたお釈迦さまが開かれた宗教です。仏教がどんな宗教かを知るときに、①成仏教、②仏説教、③説仏教と3点に分けて考えると理解が進みます。

①成仏教

まず、もともと仏とは「Buddha=目覚めたひと」を意味します。
何に目覚めたのかというと、この世界はすべての物事が変化し続けていること(諸行無常)、この世界のすべての物事は相互に関係しあって成り立っていること(諸法無我、縁起)、自分の身体や心は思い通りにならないこと(一切皆苦)、思い通りにならないことを思い通りにしたい心(煩悩)を持つのが人間であり、その思い通りにしたい心を滅することを目的とすること(涅槃寂静)などが挙げられます。
そんな目覚めたものに成る(成仏)ことを目指すのが、仏教です。

②仏説教

私たちの世界に「仏(Buddha=目覚めたひと)」としてお出ましくださったのが、お釈迦さまです。
お釈迦さまはシャカ族の王子としてお生まれになり、繊細で聡明だったがゆえに悩み多き少年時代をすごしました。やがて結婚し子どもにも恵まれていましたが、生きる意味を追い求め全てを捨てて29歳で出家されました。6年間の修行の後、菩提樹のふもとで35歳のときにさとり開き「仏」となられました。それから80歳の入滅まで伝道布教の旅をされ、多くの人に法を説かれました。
そんなお釈迦さまの説かれた教えは経典として編纂され、いま私たちに届けられています。仏と成られたお釈迦さまの説いた教えが、仏教です。

③説仏教

お釈迦さまが入滅された後も仏教教団はお釈迦さまの弟子たちによって存続していきましたが、「仏とは何か」「仏を仏たらしめる、さとりとは一体何か」が一層大切な問題となりました。
「仏とは?さとりとは?」の研究が進められ、次第に多くの部派を生み出すこととなります。伝えられた地域も拡大し教えの理解も多様化していったことは、仏教の教理の拡散と「仏」の意味の拡散でもありました。
多様化している仏教の宗派ですが、それらは共通して「仏とは何か」をテーマとしていると捉えることで、仏教という教えの輪郭を掴むことができます。

いのちが終わると、どうなるのですか?


浄土真宗の仏さまは、阿弥陀如来さまです。阿弥陀如来さまは、「すべての生きとし生けるものを、かならず救う」という仏さまです。その救いには一切の条件がありません。年齢・職業・健康状態etc…どんな属性も問われず、わたしたちは阿弥陀さまに救われていく、と浄土真宗では考えます。

さらに、みな今生のいのちが終わると、阿弥陀如来さまに救いとられ、阿弥陀如来さまの世界「お浄土」に生まれて仏さまと成ると考えるのが、浄土真宗の教えです。

したがって、私たちは先に亡くなられた方々を、仏さまに成られたと受けとめていきます。

仏さまに成るとは、どういうことですか?


仏さまとは、迷いや苦しみから解きはなたれた存在です。ですから、どこか暗いところで苦しんでいたり、どこか行く宛もなく迷っていたり、生者に悪いことをしようとしていたり、といった存在ではありません。仏さまは「優しさのかたまり」のような存在で、いつでも・どこでも私たちを支えてくださいます。

そのような仏さまですから、私たちの側には何かを心配したり、故人さまの代わりに功徳を積んだりする必要がありません。同時に、祟りや迷信に惑わされる必要はないのです。