教雲寺の阿弥陀さま

阿弥陀如来さま

ご本尊は「阿弥陀如来(あみだにょらい)」さまです。
阿弥陀仏ともいわれ、「阿弥陀さま」と親しみをこめてお呼びすることもあります。

教雲寺は浄土真宗のお寺。
浄土真宗のご本尊はみな「阿弥陀如来」さまですが、阿弥陀如来さまがどのような仏さまかということは、そのお姿やお飾り(お荘厳)に表れています。

阿弥陀如来さまは、右手を上げ、左手を下げ、ともに親指と人さし指で輪をつくっています。
右手は「招喚の印」といって、私たちを招き喚んでくださる智慧のはたらきを表し、
左手は「摂取の印」といって、私たちを必ず救いとる慈悲のはたらきを表しています。

お飾りである蝋燭の灯は「ひかり」を象徴し智慧のはたらきを表します。お花は「いのち」を象徴し慈悲を表しています。

『仏説無量寿経(ぶっせつむりょうじゅきょう)』には、
阿弥陀如来さまについて法蔵菩薩の物語として描かれています。

教雲寺の阿弥陀さま

一般に、お仏像には仏さまの身体的特徴が表現されているといいます。

その身体的特徴は「三十二相八十種好」といい、広長舌相(こうちょう・ぜっそう)や頂上肉髻相(ちょうじょう・にくけいそう)、眉間白毫相(みけん・びゃくごうそう)などがあります。

光明を表現したものを「光背(こうはい」といい、後光ともいわれます。教雲寺の阿弥陀如来像はその中でも放射光という表現形式です。


教雲寺の阿弥陀さまは、江戸時代の仏師である渡辺康雲(わたなべ・こううん)によるものと考えられます。

2020年の本堂内陣の修復工事にともない、ご本尊である阿弥陀さまに移動していただく「遷座(せんざ)法要」が勤められました。その際に阿弥陀さまの細部を目の当たりにすることができ、足駄に「康雲」の落款と墨書き銘を確認することができました。

普段は内陣中心の須弥壇(しゅみだん)の上に安置され、真近でお顔を拝見することは難しくなっています。しかし、お寺の内陣というお浄土をあらわした舞台での阿弥陀さまもまた美しく荘厳です。ご法座の際や近くにお越しの際は、ぜひ阿弥陀さまにご挨拶されてください。