ご仏事のアレコレ

年回表(令和4年/2022版)

1周忌令和3年/2021
3回忌令和2年/2020
7回忌平成28年/2016
13回忌平成22年/2010
17回忌平成18年/2006
25回忌平成10年/1998
50回忌昭和48年/1973

Q.ご法事はご命日より前にしないといけないと聞きますが、後ではだめなのでしょうか?

中陰について

中陰(ちゅういん)とは、四十九日まで七日ごとに勤められる法要を指します。初七日は、故人さまが往生された当日を含めて七日後ですので、実際の感覚では御命日から6日目になります。

  • 初七日(しょなのか)
  • 二七日(ふたなのか)
  • 三七日(みなのか)
  • 四七日(よなのか)
  • 五七日(いつなのか)
  • 六七日(むなのか)
  • 四十九日(しじゅうくにち)
    =満中陰(まんちゅういん)

教雲寺では初七日をご葬儀とは別の日にお勤めされることをお勧めしています。
故人さまの最期の時からお通夜・ご葬儀という日程は、体力的にも精神的にもハードなものです。そういった流れの中で、たとえ親族が一堂に会している状況であっても、まるで最後に添えられたような初七日に重要な意味を見出すことは困難です。一度落ち着いてから、心配事やお墓や今後のご法事の見通しについてお聞かせいただける。初七日はそんな大切な機会であると思っています。お一人でお勤めになられても、何の問題もありません。

Q.四十九日は三ヶ月にまたがってはいけないと聞きますが、本当でしょうか?

必要なもの

お寺での法要に参拝されるとき、ご法事やご葬儀に列席されるときに基本的に必要なものを紹介します。

お念珠とお経本

お数珠(じゅず)といったほうが馴染みが深い方もおられるかもしれませんが、浄土真宗ではお念珠(ねんじゅ)と言い習わしています。合掌しないときには、左手に持ちます。
お経本(きょうぼん)は、お釈迦さまが説かれた教説や親鸞聖人の著作からのお言葉が掲載されており、お勤め(読経)のときに用いられます。多くの場合、お寺には貸出用のお経本が用意されていますので、気兼ねなくご利用ください。

お念珠にも色々なものあるけど、、

房が違うなど、種類がたくさんあるようです

お念珠には形状としては単輪(一連)のものと双輪(二連)のものがあります。また、房(ふさ)も紐状のものやぼんぼり状のもの、切り房になっているものがあり、男性用や女性用と区別されている場合もあります。
まずはご家庭にあるお念珠をお使いになられてください。新たに購入される場合は、単輪で紐か切り房のものを求められると良いと思います。

合掌・礼拝のやりかたは?

ゆっくりと心を込めてが一番大事なことだと思います

合掌・礼拝の作法ですが、まずお念珠は合掌した両手にかけます。親指と他の指にはさんで、親指でかるくお念珠を押さえます。指の間は開かないように。房は真下に垂れるようにしてかけます。
次に、合掌の姿勢です。両手を合わせた状態で、かるく胸の前につけて約45度に保ちます。肩や肘を張らずに自然に背筋を伸ばします。そして御本尊(阿弥陀如来さま)を仰ぎ「南無阿弥陀仏」とお念仏申しましょう。
それから、礼拝に移ります。上体を合掌したままの姿勢で約45度前方に傾けます。それからゆっくりと上体を起こして合掌をときます。
身体などの状態によって、合掌・礼拝ができないときは、ご無理なさらず心を込めて「南無阿弥陀仏」とお念仏したり心に思い浮かべることで事足ります。一番大事なことは、外側でなく内側にあるように思います。

式章

結婚式や式典の場には、その場に相応しい装いとして「ドレスコード」が設定されていることがあります。時と場所に応じて服装を調整することは、色々な場面で見かける光景です。お寺やご家庭のご仏事においても、時と場にふさわしい服装が一応定められており、「式章(しきしょう)」を着用することが勧められています。
式章は、本願寺第23代勝如上人の伝灯奉告法要をご縁に、昭和7年に制定されました。式章は「一領、二領」と数えられますが、それは正式な場での服装であった裃(かみしも)と同じ数えかたです。ご仏縁に遇うときに、先人たちは衣服を整えて「自分の“いのち”の大事なことを聞かせてもらう」と挑んでおられた心構えに、学ぶことが多いように思われます。

お焼香の作法

お布施について

お布施については、「できる方が、できる時に、できる分だけ」と考えています。お布施の多少によってご仏事の内容が左右されることはあり得ませんし、仏さまのお慈悲は私たちの行いとは関係なく私たちの身にはたらいていてくださいます。