境内に夏椿(ナツツバキ)が咲いています。
古くからお寺では「沙羅(さら・しゃら)」の樹として植えられてきました。
故事によれば、お釈迦さまが涅槃に入られる際に沙羅の樹が花を咲かせたといいます。
2本の沙羅の樹が時ならぬ花を咲かせ、たちまちに花を落とした、とのこと。
そこから『平家物語』に沙羅の樹はも登場します。
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理ことわりをあらはす。 おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。 猛たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ。
夏椿の花は一日花で、開花後1日で落ちてしまいます。
お立ち寄りの際は、ご覧くださいませ。